宇都宮大学オプティクス教育研究センター
光学技術の研究・教育のための施設である。
「光」に関する先端的な研究・教育の拠点となるこの施設において、それを象徴するシンボルのようなファサードデザインが求められた。ファサードは、建物本体の外壁から持ち出したワイヤーに、100mm角のステンレスプレートを市松状に吊るしている、とてもシンプルなものである。ステンレスプレートの表面には鏡面仕上げが施され、周りの風景が映り込む。厚さ0.5mmの薄いプレートは、その一辺でワイヤーに吊るされているだけなので、風が吹くとゆらゆらと揺れる。わずかに角度が振れるだけで映り込む風景が変わり、季節や光のあたり方、風の流れの変化によって様々な表情を見せる。