熊本県営保田窪第一団地
「くまもとアートポリス」の一環として1988年7月にスタートしたこのプロジェクトは、90年4月に1期工事が、そして91年9月に2期工事と集会室が竣工し、91年11月に中央広場を含む植栽工事が完成した。
110戸からなるこの集合住宅は、3つの住棟と集会室が中央広場を囲む構成となっている。中央広場は敷地内の単なる空きではなく、生活の場としての積極的な意味づけがなされている。
この完全に閉じられた中央広場に入るためにはふたつの方法しかない。ひとつは住戸内を通過して中央広場に入る方法、もうひとつは集会室を通過して中央広場に入る方法である。つまり単に通過するためにのみ、また無目的に外部から中央広場に入ることはできないようなシステムになっているのである。
(新建築1992.06より抜粋)
施工
建築 和久田建設(I期・西棟)、高橋建設(I期・北棟)、
三津野建設(II期・東棟)、安田建設(集会室)
設備 上田商会(I期・西棟)、熊本電気設備(I期・北棟)、
上田商会(II期・東棟)
電気 高浜電工社(I期・西棟)、春日電気(I期・北棟)、
白鷺電気(II期・東棟)
備考
造園 エキープ・エスパス
造園 翠松園(I期)、タカハマ緑幸(II期)
その他 西部ガス、協電機工