パンギョ・ハウジング
大韓住宅公社が2006年2月に低層ヴィラの国際指名設計競技を行い、ペッカ・ヘリン(フィンランド)、マーク・マック(アメリカ)と私たちが設計者に選定された。
私たちは大きく二つの提案をした。
一つは建築をクラスター状に配置する事である。敷地内には9つのクラスターがあり、各クラスターは3又は4階建ての住戸が9〜13戸集まってできている。
もう一つは各クラスターの2階レベルにパブリックな「コミューナルデッキ」をつくり、「しきい」(ハングルでは「マル」)と呼ばれる透明な空間で各住戸と結んだ事である。「しきい」は大きな玄関のような空間で、応接間・ホームオフィス・アトリエなど様々な用途に使える、周辺環境と一体化した空間である。